生産者の紹介

  • 高木酒造株式会社

    所在地
    〒781-5310
    高知県香南市赤岡町443赤岡町443
    T E L
    0887-55-1800
    F A X
    0887-55-2605
    W E B
    http://www.toyonoume.com/

すっきり淡麗にして辛口の土佐の酒

  • 【どろめと絵金の街で醸す「土佐体感地酒」】
    弊社の銘柄は「豊能梅(トヨノウメ)」と、「土佐金蔵(トサキンゾウ)」の2つです。
    創業は明治17年、私で五代目となります。
    酒蔵は高知市から東へ約20キロ離れた赤岡町にあります。
    商人の町として栄え、全国最小の町だった時期もありました。
    今なお小さいながらも、どろめ祭り、絵金祭りという全国規模の祭りを抱え、観光と町おこしを頑張っている大変ユニークな町です。

    【この地で約130年間酒を醸し、町と共に歩んできました】
    私は、大学卒業後10年ほど微生物の仕事に携わり、酒造りの基本を学んでから、平成7年に実家へ戻りました。
    丁度その頃は、県内中心の普通酒の消費が落ち、一方都会では吟醸酒などの高級酒が飲まれる地酒ブームが訪れていました。
    業界の転換の渦の中に入り込んだ私は、「地酒蔵の存在意義は何か?」、「私のやるべき事は何か?」と悩んだ結果、一つの答えにたどり着きました。

    全国の地酒蔵はその土地の食、風土、人と一緒に歩み、魅力ある地域の文化を作ってきました。

    「日本酒はブームではなく、いつの時代でもぶれない日本の本質的な魅力でありたい」
    「自分に出来る事は、しっかりと根を張り、高知の文化として高知の魅力の詰まった酒『土佐体感地酒』を造って行く事である」 

    これが私のスタートラインであり、ここから私の挑戦が始まりました。
    弊社には二つの伝統的な酒があります。
    一つは、三代目の酒と呼んでいる、地元のどろめ祭りで大杯に注がれる淡麗辛口酒。
    もう一つは、四代目の酒と呼んでいる、早場米夏仕込の濁り酒です。

    これら伝統の土佐体感地酒から一歩前進した、将来の柱となりうる特定名称酒を「五代目の酒」と位置付けました。
    即ち、
    ①高知の素材
    ②きめ細やかな手造り
    ③豊かな個性
    ④洗練された品質…をキーワードとした土佐体感地酒です。

    高知素材の代表は高知酵母と高知県産酒造好適米です。
    フルーティーな吟醸香には二つのタイプがあります。
    カプロン酸エチルは口の中で膨らむリンゴの様な香り。
    酢酸イソアミルは鼻で感じる上立ちで、バナナとかメロンの香りに例えられます。
    これらの香りを決定づけるのは酵母です。
    高知県工業技術センターでは昭和62年から高知オリジナル酵母の育種を始め、10種類以上の高知酵母が誕生しています。

    【五代目の酒は…】
    五代目の酒は高知酵母のバリエーションを活かし、香りの異なる3タイプの酒として豊かな個性を提案しています。
    (1)リンゴ系酵母で醸した、香りの良さと上品な味わいを楽しむ大吟醸や純米大吟醸
    (2)中間系酵母で醸した、幅広い料理との相性を楽しめる食中純米吟醸
    (3)バナナ系酵母で醸した、お燗が出来て、土佐料理によく合う軽快な高知らしい晩酌純米酒「土佐金蔵ブランド」です。

    高知県農業技術センターでは高知県産酒造好適米の育種に取り組み、平成10年に山田錦とヒノヒカリの交配種「吟の夢」が誕生しました。
    吟の夢、高知酵母を用い100%高知素材で洗練された品質を求めて最高の酒を醸す事を一つの目標に掲げて今も挑戦中です。
    全国新酒鑑評会金賞や純米酒大賞2013最高金賞等いくつか成果も出つつあります。

    【きめ細やかな手造り】
    きめ細やかな手造りは、規模の小さい弊社の得意とするところです。
    幸運なことに最後の土佐杜氏と呼ばれた有澤杜氏と10年以上二人三脚で土佐の気候に適した酒造りをすることができました。
    平成19年杜氏の引退に伴い五代目自らが杜氏となり、工業技術センターとの連携を深め、杜氏の技と分析データの両面から、「会社の技術としてのきめ細やかな手造り」に取り組んでいます。

    【洗練された品質】
    また、洗練された品質には、製造環境も重要であり、様々な設備投資や道具の改善に取り組んで来ました。
    その一つ、吟醸蔵、酒母室を改築した平成6年は弊社の転換期となりました。
    この年、新蔵の真上に竜巻がやってきました。新しい蔵で醸した大吟醸は抜群の出来栄えでした。
    「酒蔵に酒好きの龍神が宿った」と、転換期を象徴するエピソードとして紹介しています。
    私が最もこだわる純米大吟醸は、エピソードに因み、龍神が奏でる酒「龍奏」と命名しました。

    産官学や異業種との交流・連携は日本酒に豊かな個性と、新たな可能性を加えてくれます。
    地酒リキュールや土佐宇宙酒はこの様な交流・連携から誕生しました。
    同様に、人口減少の激しい高知県のような田舎を活性化していくには、交流人口を増やし、垣根を超えた連携を取る事が重要な策です。
    地酒蔵はその一翼を担っています。
    はし拳大会、土佐のおきゃく等の酒イベントを通じ、また、どろめ祭り、絵金祭り等への係わりを通じ、あるいは通年の酒蔵見学、近隣の観光施設との連携などを通じて、多くの方が高知の光に触れ、新たな交流と連携が生まれ、高知の元気に繋がればと願っています。
    現在は酒造りに六代目が加わり、五代目の酒から更に前進した新しい時代の地酒へと、挑戦が始まっています。

    挑戦を続ける「土佐体感地酒」がこの先も高知の魅力ある光として輝けるように、更に磨きを掛けていきたい所存です。

この生産者の返礼品